百福 

工芸作家の器の店 南青山

粉引をおろす

粉引をおろす 1

 

「粉引」=「こひき」とか「こびき」とかいわれる器。

 

土台の粘土の上に白化粧といわれる粘土で「お化粧」し、その上から釉薬を掛けて焼く技法です。

 

白磁の固い白と比較すると、やわらかな白。

 

そこが人気の器です。

 

実際に柔らかい焼き物です。

 

水分がしみ込みやすく、染みになりやすい。

 

なので、粉引の器を初めてお料理に使う前には「おろす」作業が必要です。

 

よく「米ぬかで煮る」「米のとぎ汁で煮る」と染みになりにくく、よい、と言われます。

 

実際そうなのです。

 

が、ワタクシは面倒なので、水に一晩つけるだけです。

 

今回、7.5寸の器をおろしました。

 

一晩、じっくり給水させます。

 

水をはった桶に粉引の器を浸しますと、画像のように、グレーの斑点ができます。

 

器の表面にある貫入やピンホールから土に水が染込むためです。

 

このような感じで、乾いた器に色のあるお料理を、いきなり盛りつけると、このような斑点が「料理の色付き」で出来上がってしまいます。

 

ですので、乾いた器には、お料理よりも先に、とりあえず水を染込ませてしまうワケです。

 

個匹をおろす 2

 

一晩経ちました。

 

このように、斑模様が消え、器にまんべんなく水が染込みました。

 

粉引を「おろす」作業完了です。

 

一旦「おろし」た粉引でも、使うときは毎回、お料理を盛る前に数分~十分程度水に浸し、器を拭いてからお料理を盛るようにすると、染みになりにくくなります(絶対ではナイ)。

 

まぁ、長く使えば、染みはできていくものです。

 

そうして器とは長く付き合っていってくださいね。

 

面倒ですか? 楽しいですよ♪

 

※「おろす」作業に、もう一手間かけるのが面倒でない方は、米ぬかやとぎ汁で煮てみてくださいね。


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