粉引。
こひき、とか、こびき、といわれる器。
とても人気のあるタイプの器です。
「粉引」というと
「土ものの白い器」
「やわらかい雰囲気」
「温かみのあるうつわ」
と一般的には思われています。
そう。それで合っています。
でも、実は、粉引の白。
作り手によって、ものすごく違いがあります。
これ、全部粉引です。
これが粉引の「白」です。
画像ではわりにくいかもしれませんけれども、
色合い、質感、雰囲気、
どれも全て違います。
ピンクっぽいもの。
黄色っぽいもの。
グレーっぽいもの。
青っぽいもの。
白といってしまうと、すこし違和感がありますか?
でも、これが日本の白。
和食器の白です。
白のバリエーション。
なぜこんなに違いがあるのか。
それは、
作り手によって、表現したい粉引が違うから。
作り手が考える「粉引」はこういうものだから。
一般的に一番人気なのはアイボリー系のプレーンな「白い粉引」ですが、意外と作家は作らないタイプのものでもあります。
作家って、だから作家なのです。
表現したいものがある。
味のある「粉引」が作家ものには多いのです。