粉引のポット。
お茶を煎れる道具。
少し大振りで、ほうじ茶や紅茶に合う形です。
さて、粉引。
「こひき」とか「こびき」といわれる器。やわらかな雰囲気が人気の粉引。
せっかくなので、この粉引の作りを知ってくださいね。
知っておくと、粉引の扱い方が面倒な理由、染みが付きやすい理由、欠けやすい理由、がわかります。
粉引は、ベースとなる土台である素地(もちろん土)に白化粧(これも土)をほどこし、その上から釉薬(これも土の一種のようなもの)を掛け、窯に入れて焼いてできたもの。
粉引の構造↓
Aというベースの土に、
Bという違う成分の土でカバーをし、
Cという、これまた違う成分の土でラップ
この「3層構造」というところが、この器が染みになりやすかったり、貫入が入りやすかったりするわけですが、その理由は、また次回。
ちなみに、他の技法で作られたものは「2層構造」がほとんど。
焼締は「1層」素地のみです。