うつわ ももふく 

作家もの和食器の店 東京町田 

粉引の器の扱い方

小山乃文彦 粉引5寸皿

 

やわらかな雰囲気で、心まで温かくなってしまう粉引の器。

本当に素敵ですし、とても人気です。

 

が、少し扱いにはコツがあります。

前回までは、粉引の構造についてお話しました。

粉引とは 構造1

粉引とは 構造2 染みになりやすい理由 

 

ので、いよいよ扱い方です。

粉引の器を買って来たら一番最初に、

1.一晩(半日)ほど水に浸ける。

2.米ぬか(または米のとぎ汁)で煮る。

 

のどちらかの処理をします。

 

こうすることで、器を長く綺麗な状態で使うことができるようになります。

粉引の特性上この処理をしないと、器に「染み」がつきやすくなります。

粉引の器は、色が白いこともあり染みができるととても目立ちます。

染みができると、使うのが嫌になってしまいます。

なので、器をおろす前の処理はしたほうがよいです。

 

(1と2、どちらの処理がよいかは、実は器によっても違います。作り手の考え方によっても違います。これについては、また別の機会にお話しますね。)

 

そして、器を実際に使う際にも、盛りつける前には、水にくぐらせて、十分に器に吸水させてから盛りつけるようにします。

乾いた状態で盛りつけると、粉引の表面の貫入やピンホール(小さな穴)から、お料理の汁気や油があっという間にしみ込んでしまいます。

 

そして器に染みを作ります。

 

その染みが「油」だったら、まず「とれません」。

洗っても、漂白しても、染みは残ります。

なので使う前に、器にあらかじめ吸水させ、水で目止めをしてしまいます。そうすることで器に侵入しようとする「染み」を防ぐことができるからです。

でも実際は、どの処理をしても「完璧」というとは、粉引の器にはありません。

 

粉引きの器は、使い込んでいくと必ず、少しずつお料理となじんでいってしまいます。

染みを作ることもあるし、本当に「なじむ」こともあります。

器がお料理となじむと、とても雰囲気がよい具合に「育つ」のですが、なかなか難しい~。でも、使い込んだ器には愛着が沸いて、手放すことができなくなります。

というわけで、粉引の器は、「染み」たり「育ったり」しながら変化をしていく、それが味になる器です。

その味を楽しんでお使いくださいね。


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