6月26日(土)より開催しました「櫻井薫(陶) 古川桜(磁) 2人展」は、先ほど終了しました。
会期中は、沢山の皆さまにご来店いただきありがとうございました。
大変好評をいただき、楽しい展示会でした。
櫻井薫さんは、今回、「夏のテーブルでも涼しく使ってもらいたい」と半磁器の器に挑戦してくださいました。
土もののような轆轤のやわらかさを残しつつ、石ものならではのソリッドな硬さが魅力の器でした。
櫻井さんは、お話しを伺っていると、とても素直でまっすぐな気持ちで陶芸をなさっていることが伝わってきます。土と釉薬の面白さを楽しんでいらっしゃるのと同時に、器を「使ってもらえると嬉しい」という気持ちが溢れている方です。
器をお持ち帰りいただいた皆さまにも、その気持ちが伝わると嬉しく思います。
古川桜さんは、相変わらずチャーミング。いつも伸びやかな絵柄の器で、使い手を魅了してくれます。
今回は、「この辰砂の赤を出すのが楽しくて」とおっしゃっていた、下絵の赤が美しい器が好評でした。
絵付けの器には、釉薬の下側に絵柄を描く下絵と、釉薬の上から絵柄を描く上絵、というものがあります。
下絵というと、呉須の青で描かれる染付が主流ですが、古川さんは、青だけでなく、緑や赤を下絵で発色させています。
釉薬の下で発色される淡い色のもつやわらかな雰囲気は、上絵のくっきりとした絵柄の器とは、また違った魅力があります。
絵付けの器の世界も、奥が深く、楽しいものですね。
展示会は終了ですが、まだいくつかの器は、常設の器と合わせてご覧いただけますので、見逃したかたは、ぜひ、いらしてくださいね。
またこれからオンラインショップも準備しますので、そちらもどうぞ楽しみになさってください。
来週からはしばらく常設です。
定番の器がいくつか入荷しています。また少しずつご紹介しますので、どうぞお楽しみに。