3月31日〜4月6日まで開催する「宮岡麻衣子展」を前に、
青梅の宮岡さんの工房を訪ねました。
宮岡さんとは、かれこれ10年以上、お付き合いで、2年ごとに個展をお願いしています。
今回は6回目。
どんな作品を持ってきてくださるか、偵察してきました^^
伺った日は、丁度、定番の型物の作品を製作してるところで、
こんな作品たちが、削られるのを待っているところでした。
こちらは、仕上がると白磁か、瑠璃釉か、の角皿になるもの。
こちらは、仕上がると白磁。多分。
6寸か7寸くらいの平皿になるもの。
どちらの器も「陽刻」という技法で作られるもので、
石膏で型をつくって、そこに粘土を押し付けたりして模様を写し、
型からはずして細かな部分の成形を整えてから釉薬をかけて焼いている器です。
焼かれる前の器って、大きいのですよ。
たとえば、こちらの鉢もの。
焼く前の生地の状態が左、焼くと右の状態まで縮む。
器の仕上がりの状態を想定して、
大きさを考えながら、型を作ったり、轆轤をひいたり、
絵付けをしたり、釉薬をつくったりかけたり、ということをしているのです。
なので「トンボ」と言われる、こんな道具で大きさを計りながら、
器たちは、形作られているのです。
さて、今回どんな作品たちが並ぶのか、宮岡さんに聞いてみました。
以前から作っている初期伊万里にみられる、
おおらかな感じのものは、今でも好きで継続して作っているので、
持っていきます。
それとは別に今回DMに載せたもののような、
クリアな青の染付も持っていきます。
このDMの絵柄は、古伊万里の蕎麦猪口にあった絵柄を模し
小鉢や皿に配してみました。
春らしく、心が明るくなる可愛らしいものがいいな、と思ったのです。
ぜひ見にいらしてください。
と、おっしゃっていました。
宮岡さんの作品は、現在は個展でのみのご紹介となります。
個展だからこその器と、定番の器、両方並びますので、
ぜひ、おはこびください。
宮岡 麻衣子 Miyaoka Maiko
1974 横浜市生まれ
1998 武蔵野美術大学油絵学科卒業
2003 愛知県窯業高等技術専門学校卒業
2004 東京都青梅市にて花月窯築窯
骨董屋で初期伊万里の味わい深さに惹かれ、その魅力を表現したいと思い、
染付、白磁、瑠璃釉などの器を制作している。
ももふくでは2年ぶり6回目の個展になります。
回を重ねるたびに、違った一面を見せてくれる宮岡さんの染付。
最近は、古伊万里の素朴さに、華麗さ、端正さがプラスされ、
ますます、使う人を魅了する器になっているように感じます。
今回も、新しい側面をみせてくれる展示会になりそうです。
ぜひ、おはこびください。
会期 2018年3月31日(土)~4月6日(金)
会期中無休
営業時間 12時~19時 最終日17時まで