今日は天野志美さんによる金継教室の第2期2回目。「固め」「接着」をしました。
今回の作業内容は、直しをする器に、まず養生をし、糊漆を作り、それを補修箇所に塗り、接着する、というところまで。
今回の作業は手順が多く、作業のそれぞれにコツがあるので、参加されている皆さんから、沢山の質問が飛んでいました。
天野さんの金継教室は、合成樹脂などを使わず、本格的に漆と天然素材のみを接着材として使っていきます。
そのため、各工程ごとの作業量が多く、また、仕上がるまでの時間もかかります。
使われる材料も、それぞれに理由があり、そのひとつひとつの手間を惜しまず、こなしていかなければならないので、実はちょっと面倒です 笑
ですけれども、仕上がったときには、かけた手間のぶんだけの、美しい仕上がりになる上、割れや欠けた箇所については非常に強固なものになります。
漆は、漆の木から採取される樹液で植物由来のものですが、固まると、熱や酸やアルカリにも強く、耐久性もある上、抗菌効果もあるものです。
食に使う器だからこそ、漆を使って直すことで、長く安心して使えるものにしたい。
天野さんが漆を使った金継にこだわる理由がそこにあります。
面倒なことをわざわざ教えている教室です。
でも、だからこそ、面白いのです。