1月30日(土)から始まる「清水なお子展」の器、並びました。
清水なお子さんとは10年以上の長いお付き合いがありますが、ももふくで個展を開催していただくのは初めてです。
そこで、今回はまず、清水なお子さんはどんな人なのか、をご紹介させていただきます。
清水さんは1974年 大阪生まれ。京都精華大学の陶芸専攻を卒業したのち、藤塚光男氏に師事。2000年に独立し、現在の京都亀岡に工房をかまえました。独立して21年になります。
染付の師匠についていますが、修行時代は絵付けの仕事はしたことがなかったそうで、独立してから絵付けをはじめたのだそうです。なので、最初は絵を描くことができず、大学の先生が主催する「陶画塾」に通って、陶磁器に絵を描くことを習いに行ったのだそう。
そこで、絵付けの決まり事などを習いながら、少しずつ作品に反映していったとか。
はじめの頃は、染付で絵柄をいれる際に、いかに少ない絵柄で器をみせるかに悩まされたそうですが、色絵を始めた頃から、次第に書き込みを増やしていったそう。
「この21年で、ご自身の中で変わったことはありますか?」と尋ねてみました。
「始めた頃は、いいと思わなかった古典に、最近はとても面白さを感じています。
例えば、「山水」という絵柄があります。若い頃は興味がありませんでしたが、今は、自分も描きたいと思いはじめました。
なので、山水を描くことに挑戦しています。先人に到達することは難しいですけれども、自分なりの山水を描きたいと思います。
今回大皿に描いたDMの「龍」も、以前は描きたいと思ったことはありませんでした。でも、最近は「龍」を描きたい。
以前は興味のなかったことに、目が向くようになった。こういうことは、年を重ねていくよさだと思っています。
だから、まだまだ道半ば。もっともっと描けるようになりたい。
陶芸は一生をかけてやるものと決めています。」
とおっしゃっていました。
そんな清水なお子さんの「今」がつまった器が並びました。
淡い染付と明るい色絵。
春の食卓にふさわしい絵柄が描かれた器と一緒に、皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
清らかな青で描かれる染付。
春を感じる色使いの上絵。
手にすると心にぽっと明かりが灯るような
清水なお子さんの器が並びます。
ぜひいらしてください。
会期 2021年1月30日(土)〜2月5日(金)
会期中無休
営業時間 12時~18時 最終日17時まで