ちいさな個展 第3回は、京都の亀岡で作陶されている土井善男さん。
いつもは白磁などの「食器」を作られていますが、今回は、
「用途のないもの」。
「これ、なんだろ?」
という不思議な形。
器のようでいて、器ではなく。
器ではないようで、器の形でもあり。
そんな土井さんの作品です。
◼オブジェ1
◼オブジェ2
土井善男
1970年 京都府生まれ
1996年 京都精華大学 美術学部 造形学科 陶芸専攻 卒業
2000年 京都亀岡にて独立
送られて来た箱を開けたとき、
「?」がいっぱい頭の中を舞いました。
「これってナンデスカ?」
いつもは、ラインの美しい端正な器を作る土井さん。
今回送られて来たのは、器ではなく「?」。
これは一体?
土井さんに話を伺ってみました。これってナンデスカ?
「うーん、これはなんていうか、
ぼくのメーターをほ振り切る方向のもの、なんやけど」
「使えないもの、途上にあるもの、的な何か」
「何かに使えるというわけではなくて、器ではないもの」
どうしてこういうものを作ろうと思ったのですか?
「土は自由に形をつくれるから、どんな形にも変化してくれるから、
自分の中では、土という素材を、どう表現するかというときに、
器だったり、器じゃなかったりするというだけ。」
「こうして形にしてみることが、これが器を作るときに、
自分に還元されいくから、自分の範疇を広げるためのものとして作った」
と、おっしゃっていました。
土井善男さんの
「用途のないもの」は、
現在、店頭にてご覧いただけます。
ぜひ、見にいらしてください。