ドクダミ。
そこらにある瓶に頭だけ覗かせるようにして活けると、それだけで可愛い花。
切り口は本当に薬臭い。
ドクダミは、排便を促す緩下作用や余分な水分を排泄する利尿効果がある成分を含んでいるそうで、嗅ぐだけでお腹イタくなりそうですけれども。
眺めるぶんには、ただただ可愛い、と思う。
そんなドクダミを焼締の瓶に活けてみた。
灰を被った景色が、この瓶の正面にしたいフォルムと重なっていて、かっこいい瓶。
中本純也さんの瓶。(6480円)
正面。
器の正面。
器には「正面」というものがあります。
お茶の世界からきた習慣。
今時、忘れられてしまっているかもしれない習慣です。
器の正面というのは、絵が描かれている器の場合は、絵に従って正面が決まります。
例えば、器の胴に花が描かれている場合、花が描かれている部分が正面。花が見込みに描かれている皿のようなのの場合、見た時の絵柄の様子で上下を決めます。
では、絵が描かれていない器の場合は、どうか。
というと、変化のある部分を正面にすることが多いです。例えば、この画像の瓶のように。
こういう部分を、よく「器の見所」のように表現します。
見所のある部分が器の正面。見所を見て楽しめるような向きにするのが正しい置き方です。
全くプレーンで、変化のない器の場合は、どの部分を正面にしてもかまわないのですけれども、もし、お手持ちの器で、ちょっと表情のあるような器があれば、器の正面を気にして盛りつけてみるのも、器の楽しみ方のひとつです。
どうぞお試しください。
ちなみに、木のトレーなども正面、上下、あります。
四角いものでも、丸盆であっても、木目を横にして使います。
年輪が太い方が手前、細いほうが向こう側にくるようにするのが正解です。
こちらも合わせて楽しんでくださいね。
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