でも店内は、ちょこっと春いろ。
スタッフの太田が桜を活けてくれました。
桜のやわらかなピンクに、ぱっと明るい気持ちになります。
嬉しい。
店の器たちも喜んでいるようです。
さて、今日は器選びに悩んだとき、どうするか、
ということをお伝えしてみます。
「どんな器から買ったらいいのかわからなくて」
とか、
「いつもおなじような器ばかり選んでしまう」
「でも器がほしいと思って」
という声を、よくいただきます。
そうですね。
器って、よっぽどのミニマリストじゃないかぎり、
とりあえず必要なものは、持っていますものね。
困っているというわけではないし、
いますぐ必要、というものでもない。
でも「器がほしい」って、ありますね。
そんなとき、どんな器を買ったらいいか。
器って、とてもパーソナルなもの、個人に属するものです。
洋服のように、人から見られることを意識する必要がない。
だから、自分が好きなもの、自分が気にいるもの、
自分が手にしたときに嬉しくなるもの、
そういう器を、選ぶといい、と、わたしは思います。
同じような色の器ばかりになっても、
組み合わせがちぐはぐでも、
同じ大きさの皿ばかりでも、
ぜんぜん、おっけー。
のーぷろぶれむ、なのです。
自分が美味しく食事ができて、
自分が心地よく感じる器が一番です。
「これ、いいな」というものを、選ぶ。
「あれも、これも、ほしい」ときは、
「あれも、これも」買う。
「いいな」がないときは選ばない。
無理して買わない。
「いいもの」を選ぶのではなくて、
「いいな」を選ぶ。
そうして、選んで買い集めた器たちは、
食卓を豊かにしてくれます。
自分の心も豊かになります。
なんというか、実は、こっそり、自分で楽しむのが、
器というもの、
なのです。
誰かのためではなくて、
自分のために、
自分が嬉しくなる器を、
選んでくださいね。