百福 

作家の器の店 南青山

相模原の増田勉さんの工房を訪ねました

9月2日(土)から開催する『増田勉展』に先立ち、先週の夏休みを利用して、増田さんの工房を訪ねました。

増田さんの工房は、相模原の奥の山のほう、にあります。

個展前のお忙しいときに、お邪魔するのは、なかなか気が引けるのですが、

「その日は丁度、工房で窯を焚いているので、よかったら来てください」

とのお言葉に甘えさせていただきました。

窯に火が入っていると、こんな感じなのです。増田さんは中くらいのガス窯を2台、使って器を焼いています。

窯の扉の窓から火が漏れて、工房内は温度が高めですけれども、器の焼ける独特の匂いがあったりして、
「あぁ、こうして器は焼かれていくんだなぁ」という感慨があります。

工房では、今回の個展に並ぶ作品たちの7割くらいが、出来上がって待っていてくれました^^

この中から、
「これと、これ。どちらがいいですか?」とか、
「これ、よく焼けていて、この感じがいいと思うんだけど」とか、
「これから、あと2回窯を焚いて」とか。

増田さんは、個展の出展作品の、ほぼ倍くらいの器を作って、その中から「焼けのいいもの」「感じのいいもの」を吟味して、持って来てくださいます。

たくさん作って、その中の選りすぐり。
なんと贅沢なこと!

効率を考えたものづくりではなく「いいものを出したい」「妥協しない」ものづくり。

「たとえば、お茶碗一個に3000円という、決して安くはないお金を払ってくださるのに、やっぱり変なものは出せない」

と増田さん。

こういう作家、実は、そんなにいません。

実直で、とってもシャイな増田さんです。

納得のいく器をつくるために、ヘラなどの道具は自作。道具の量も、こんなに揃えている作家も珍しい気がします。

「すごい量ですね!」って尋ねましたら、「このカーブには、これ、あのカーブには、こっちが使い易い、って作っていると、増えちゃうんですよ。」って。

「この刷毛でひいたのと、あっちの刷毛でひいたの、全然違う表情を出すんです」

とか、

「これは、先輩からもらった道具、印花はこれを使っています」

↑これで作られた器が↓こちら

今回の個展、久々の「増田さんの印花三島」が並びます。

ずっとお願いしていて、ずっと待っていたのです。

増田さんのやわらかな三島、いいのです。三島模様が主張しすぎず、埋れすぎず、料理の邪魔をせず、ひきたててくれる。

「でも、こっちのは失敗で、こっちのほうが、感じがよくでているでしょう?」と増田さん。

という感じで、「いい器」が、たくさん並ぶ個展になりそうです。

こんな「可愛らしい」ものも、ちょこっと、あったり。

工房を後にするとき、

「個展までに、あと2回くらい窯をたいて、持っていきたい思っています!」

とおっしゃっていました。

「増田勉展」
9月23日(土)〜29日(金)まで開催です。
ぜひ、おはこびください。


粉引、刷毛目、灰釉、黒釉、鉄彩、etc.
土ものならではの表情の面白さを、
いつも追求している増田さん。
普段使いの器という形の中に、
焼きものの面白さが詰まっています。
そんな器に、ぜひ出会いにいらしてください。

9月23日(土)~29日(金) 12時~19時
最終日17時まで 会期中無休


うつわ ももふく
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