粉引飯碗 径12.5cm 高さ6.5cm 4320円
今回の作品の中で、本当に綺麗な色がでているなぁ、と思った器たちを集めてみました。(残っているもののうち、ですが)
粉引の白化粧に浮かび上がる緋色。
御本手(赤い斑点となっているの)といわれるものとも違った、窯変によってでたやわらかな色。
山田さん曰く、登り窯で焼いた器のうち、窯の中のある場所にある、ある温度で一定時間焼かれたものだけが、この色がでているそうです。
DMの写真にした器も、そんな色がでていました。(完売)
焼き物は、同じ形、同じ土、同じ釉薬、そして同じ窯に入れて焼いたものでも、それが置かれた場所によって、こんなに色合いが違ったものができてくる。
どう仕上がるかは、焼き上がってみないとわからない。
焼き物は、土と釉薬に熱が加わったことで起こる化学反応によって、できている。
土や釉薬の微妙な成分の違い、窯の中の微妙な温度の違い、その温度にさらされる微妙な時間の違い、酸素の量、気圧、ほんの少しの違いが、全く違った表情を生み出す。
人の手の向こう側にあるものによって作られる。
こういう焼き物の、そこが面白い。
豊か、と思う。
暮らしの中に、食卓の上に、こうしたものを並べられる贅沢。
ぜひ手にしてみてくださいね。
山田隆太郎展 明日29日(土)までです。
ご来店をお待ちしております。
山田隆太郎展
会期 2016年10月22日(土)〜29日(土)
12時~19時 最終日17時まで
会期中無休ゴツゴツと粒子の粗い土を使い、大胆ながらも繊細なラインをもつ器たち。土ものならではの魅力あふれる作品が並びます。
ぜひお運びください。