今日は、天野志美さんの金継教室4回目でした。
前回は、工程5(中塗り)までを一気に駆け足でやってきたので、今回は少しペースダウン。
というのも、中塗りの工程は何回も、何回も繰返し、重ねて行う工程なので、ひと月の間には漆が乾かなかったりで、次の工程に進められなかったりするからなのです。
なので、今回は、次回の上塗りで必要になってくる漆の下準備と、上塗りで必要になってくる筆遣いの練習です。
まず、黒漆を和紙で漉す作業をしました。(上画像)
購入した漆は、そのままだと塵などが入っているため、仕上げの際にそれが邪魔をしないよう、吉野紙という和紙を使って漆を漉します。
和紙に漆を垂らして、それをひねり上げて漉すのですけれども、和紙の折り方や、漆の漉し方に、ちょっとコツがあるみたいでした。
こうして漉した漆は、上塗りの際の漆として使うものですが、今回はこの漆を使って、上塗りの際に必要な筆遣いを練習しました。
アクリル板の下に、下絵を貼って、漆を使って、絵をなぞります。
その際に、基本的な筆遣い、太い線の書き方、細い線の書き方、そのコツなどを天野さんに教えていただき、描いていきました。
この筆遣いが上手くなると、細い割れの継や、広範囲の欠けなどの際に、飾りの絵付けなどが上手にできるようになってくる、らしい。
漆を使った筆遣いは、なかなか難しいようで、ちょっと練習が必要そうでした。
今やっている教室は、かなり本格的に工程をはしょらずに天野さんが教えてくださるので、初めてにしては、なかなか難しい作業をいていかなければならないのですが、参加なさっている方は、その難しい作業にしっかりついてきていらして、すごいなー、って感じます。
今回の教室、とても雰囲気がよくて、皆さん和気藹藹としていて、外側から覗いているわたしまで気分がよくなってしまいます。
こういうの、講師の天野さんの人柄なんだろうなー、と思う。
気持ちのいい人には、気持ちのいい人が集まるんだなー。
わたしも見習わなければっ=3
今回はこれでおしまい。
宿題は前回に引き続き中塗りを、できるだけ進めて仕上げられるように。
次回は1月です。