はじまりました。「新道工房・土井善男 二人展」。
昨日初日は土井善男さんが一日在店くださり、いろいろ面白いお話を伺いましたので、今日は土井さんの白をご紹介。
上画像の器たち。たまごの殻のようなマットな白でモダンな器。
小降りなスープカップほどの多きさで丁度手で包み込めるようなサイズ。スープとかサラダとか和え物・煮物などなどに使えそうな器です。
色の濃い土もの器たちと合わせると楽しそうな感じがします。そこだけピリッとスパイスが効いたようなかっこいいコーディネートができそう。
こういう形の器、ありそうで、なかなか出会えないタイプ。あると楽しい器です。
今回DMに載せた器はこちら。こちらも全て大きさがちょっとずつ違う器。
ちょうど湯呑みのうな小鉢のような蕎麦猪口のようなサイズです。
径の大きさ、腰のくびれ具合、口までの高さ。同じものはありません。
「轆轤を引いていると手が慣れてきて、どうしても全て同じになっていってしまうので、意識して違うものを引くようにしてみた。」
上の小鉢もそうですけれども、器のそれぞれに個性があって、それぞれが語りかけてくるようで、みなさんじっくり選んでいらっしゃいました。
DMの載せた器なので、こちらを目指していらしてくださる方も多く、沢山巣立っていきましたけれども、数はまだまだございますので、自分のための一碗、を見つけてくださいね。
今日ご紹介しているマットな白は「緑白釉」というもので、うっすらと黄緑色がかってマットな白です。
ただ「マット釉」ではないので、スプーンやフォークでひっかいても黒い筋になりにくく、汚れにも強いので、長くこの白を楽しむことができます。
「これは焼いた器が冷えていく過程でできる結晶が出している表情」なのだそうで、ところどころ青っぽい雪のような結晶が見える器があって、それが本当に綺麗。
思わず魅入ってしまう美しい器。
お料理も映えますよ。
新道工房・土井善男 二人展 10月3日(土)〜9日(金)
古き良きものに倣い和食・懐石に使える器を
と作陶に励む新道工房の宮本茂利さん。
白磁のもつ白の奥行きと、白だから表現できる美しさを
追求しつづける土井善男さん。
お二人の食の器への思い入れが、
食卓に美しさという豊かさを運んでくれます。
12時〜19時 ※最終日17時まで 会期中無休