印判というのは、明治期に入って陶磁器が量産できるようになった時に、それまで手書きで行っていた絵付けを、型紙や銅版などを使ってプリントする技法として確立されたもの。
その技法の中に「コンニャク判」というものがあります。
なんとなく絵柄がぼんやりとはっきりせず、曖昧な絵柄のもの。
器の丸みに添って絵柄を押すために「柔らかいコンニャクに絵柄を彫って押した」ところから「コンニャク判」。
が、流石にコンニャクで、そんなことはできるはずもなく、実際には動物の皮などに模様を彫って文様を押したと言われています。
この器は、その技法で絵付けがされたもの。
田村文宏さんらしく、下地の色と呉須の色合いが安南手を思わせるような渋い仕上がりです。
何かいいんですよね。
焼き鳥と日本酒が美味しくなりそうで^^
取り皿としてどうぞ。
径19cm 高さ3cm 3150円
春の料理を盛ってください。