朝ごはん
鮭に春菊のおひたし
白菜の浅漬け
梅干し
白ごはん
豆腐とわかめとネギの味噌汁
お茶
コーヒー
・
・
鮭の器
荒賀文成作 黒菓子皿
白菜の器
渡邊心平作 染付市松文中平皿
梅干しの器
清水なお子作 色絵像文六角小皿
飯碗
石田辰郎作 粉引飯碗
汁椀
蜂谷隆之作 百福オリジナル汁椀
湯呑み
古川桜作 染付トクサ文筒湯呑み
マグ
角掛政志作 粉引面取りマグカップ
・
・
毎日、朝食をこうしてインスタやブログにUPしているので、
料理好きで、きちんと生活している人、と思われているようで、
「料理嫌いなんですよねー」
「食事もテキトーでいいんですけど」
というと、結構驚かれます。
なんというか、器屋をはじめた理由のひとつに、
「食べるのが苦手だから、器にたよっている」
という部分がある。
若かりし花の二十代、
ごはんが食べられなくて、苦痛で仕方がなかったのです。
そんな時、たまたま手にした飯碗が粉引の作家もので、
ごはんをよそった時、
ツヤツヤと輝くお米と、
粉引のやわらかな雰囲気が絶妙で、
「おいしそうだなー!」
って思って。
その飯碗に合う、漆の汁椀が欲しくなって、
ちょっといい汁椀を手にいれた。
まずは、これだけ食べてみようか、って思って。
ごはんと味噌汁だけは、食べるようになった。
だからといって、食べるの苦痛、
っていうのがなくなったわけではないのだけれども、
「おいしそうだなー!」って大切だなーって、
「器って大切」って思ったのです。
「食」に「欲」がわかなくても、
「器」には「欲」がわく。
器に盛られた料理が絵になっているときの、
あの、「わーーーーーー♡」
っていう感じ。
いいよね。
って、意味不明ですかね 笑
食欲がないときでも、
「わーーーーー♡」
があると、
ちょっと元気に、なるでしょう。
っていうか、わたしはそうなのですが。
それっていいなぁ、って思って。
器っていいなぁ、って思って。
それで、今、器屋をやっているのです。
そして、毎日、朝食をUPしたりしている。
誰かが「わーーーーー♡」ってなってくれるといいなぁ、と思って。
たまに、「わーーーーー♡」っていうメッセージをいただきます。
それを見て「よっしゃー!」
って思うわけです。
ごはんを用意するのは面倒だけれども、
食べるのも、実は面倒だったりするのですけれども、
たまにある「よっしゃー!」が嬉しくて、
こうして続けているわけなのです。
ああ、犬だな、と思う。
「たまにあたえられるご褒美は行動を強化する」
間欠強化・・・
あれ、なんの話だっけ?