落合芝地さんの栗の一枚板を轆轤で削りだした丸盆の大です。
径33cm 高さ2.7cm
栗は黄色味の強い木ですが、何十年も使い込むと少しずつ黒ずむ、というか沈んだ色に変化していきます。
クルミやナラよりは軽い手取りの木で、こちらも持ちやすい盆です。が、無垢板なので、合板のものよりは重さは感じると思います。
こちらで、だいたい飯碗、汁椀、5寸皿、プラス豆皿が乗る程度のサイズになります。
大きな丸盆を一枚板の削りだしでお探しになっても、出会いが少ないかもしれません。
無垢板の丸盆で、このサイズがとれるのはケヤキや栗、ナラくらいでしょうか。クルミだとなかなか難しいサイズです。
木地の色合いや木目の出方、アクの出方などのこともあり、特にウレタンやオイルで仕上げてある盆では「ない」サイズです。(漆塗のものはあります)
あっても価格もそれなりにします。
また、無垢の削りだしは木のクセにより、ゆがみ等がでやすい特徴があります。
購入した時には反りがなくとも、家の環境などによっては反りがでてくる場合もあります。木の持つ特性ですので、そうとう高額なものでない限り値段には関係ありません。
お盆に限らず、無垢の板を使った木工品をお求めになる際には、あらかじめ、ご了承いただくとよろしいかと思います。
たまに、古道具でケヤキの立派なお盆をみかけることがあります。そういうものは「買い」ですので、「気に入ったら」、えいっやーと清水から飛び降りてみてください。いい買いものになると思います。(ならなくても骨折するだけです 笑 器も洋服と同じ。買いものも失敗しながら、ちょっとずつ、自分にとってのいいものを手にできるようになる、ような気がします。)