百福 

作家の器の店 南青山

漆器の取り扱い方 

漆器

今回は漆の取り扱い方です。

究極の和食器といえば「漆器」です。
なんといっても漆は英語でjapanというくらいですものね。

今どきの暮らしの中では、なかなかなじみがなく、なにかと敬遠されがちな漆ですが、使えば使うほど理にかなった実用の器なのです。

漆器の詳しいの話はまた別の機会に。
まずは、漆の取り扱い方をお伝えしますね。

漆器は基本的な使い方は陶磁器やガラス食器と同じですが、より自然に近い素材ですから、少しだけ気をつけていただけると長く美しく使えます。

・洗うときは水やぬるま湯で、スポンジや和太布(びわこふきん)などのやわらかい素材のもので、やさしく洗ってくださいね。スポンジの硬い面で洗ってはダメですよ。キズだらけになってしまいます。

・中性洗剤を使っていただいても大丈夫です。強酸・アルカリ・漂白剤などは、漆をいためますので避けてください。(天然系の洗剤、ラベルに「漆器には使えない」と書いてありますものね。)

・クレンザーなど研磨剤の入ったものは、細かいキズの原因となりますので、こちらも避けてくださいね。

漆器は、洗剤を使って洗っても大丈夫ですげども、洗剤を使わないほうが、ツヤがでて美しくなります。

・漆は丈夫なものですが、ぶつければへこみますし、こすれば傷がつきますし、高い位置から落とせば
割れることもあります。洗うときは陶磁器のうつわや包丁などで傷をつけないよう、できれば別に洗いましょう。

・洗った後は布巾などに伏せておいても大丈夫ですが、水滴の跡が気になったりツヤを出したい場合などは、やわらかい布巾で拭いてください。きゅっ、きゅっと音がでるくらい、しっかり拭きあげるとツヤツヤに成長していきます。

 

・急激な温度変化を加えると木地や漆膜が傷みますので、食器洗浄機や乾燥機は不可。使ってはいけません。電子レンジもダメですよ。もちろんオーブンも不可。

・水に浸け放しにするのは1晩程度なら問題ありませんが、できるだけその日のうちに洗いましょう。キズがある場合、そこから水が侵入して中の木地を膨張させしまい、結果ヒビ割れなどがでやすくなってしまいます。どうぞお気をつけ下さい。

難しく考えず、普通に扱えば、大きな問題はありませんので、どうぞ漆器もじゃんじゃん日々の食卓の仲間に入れてくださいね。


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