増田勉作 半磁壷 径13cm 高さ15.5cm 9720円
お正月の、松とか、竹とか、梅とか、活けたらカッコいいですよ。
師走ですな。
だいたい年末になると体調を崩すのですが、今年は、それが今きていまして、全身蕁麻疹に襲われています。
日頃の不摂生の賜物。メデタイ。
痒みが治まらないので近所の病院に行きました。(おかげでようやく治まってきた)
近頃の病院は、どこでも、いつでも混んでいる。
待ち合いの時間が長いのだ。あぁタイクツ。
手持ち無沙汰なので、近くにあった中央公論2014年4月号をパラパラしましたら「美の国・日本の伝統を次世代にどう伝えていくか ドナルド・キーン×根本二郎」に目が止まりました。
深い。
ドナルド・キーン氏がいってました。
「世界中に美はあるけれども、日本の美は独特なのだ」と。
↑うろおぼえなのでニホンゴが違いますが、こんなニュアンス。
そこには、自分の中でも失ってしまったような、もしくは、そもそも知らないような日本の美について語られていて、とても興味深い内容でした。
たまに病院にいくのもいいものです。
ぢゃなくて。
思うのだ。
戦後間もなくはあった、それまで日本人がはぐくんできた「美」意識の部分を、ここ数十年で急速に失っていっているのだろうということ。
そしてそれは、もう大多数の日本人にとって必要のないものなのかもしれない、ということ。
これからも廃れていく一方であろうということ。
それでいいのか、ともがいている人もいるけれども。
今、それが間に合うか、というところにあるのだろうな、ということ。
なんとかしたい。
日本の美は、この国に暮らす人にとって、ここで生きることそのもの、なんだけどな。
これを取り戻し、新しい形にし 、次世代に伝えるのは、いま大人をしている私たちの仕事。
なのだ。