増田さんに轆轤をひかせてもらったとき感じたことがあります。
前職が建築だったので、それまでは陶芸も建築などと同じ造形として考えていたのです。
形を創造するものなんだと思ってた。
でも、それだけじゃぁない部分があるということは感じていて、形ということで人に説明することに、いつも違和感を感じていました。
形がいい、とか、それもあるけれども、それがよければいいというのとは違って、でも、それは言葉にできなくて、うーん・・・。
と思っていました。
が、轆轤をひかせてもらって、それが何なのかがワカッタ。
陶芸って、形を作っているじゃぁないんだ。
陶芸って、図面を書いて形を再現していく、という行為よりも、楽器を使って音を紡ぎだすことに近い。
楽器を弾くことに、すごく似ている。
音を出すことに近いのだ。
出来上がって目の前にあるものは造形物だけれども、作りこんだもの、というよりも、その瞬間に生み出されたもの。
音楽には、いい演奏、ってあるじゃないですか。
同じ曲でも、いい演奏だった、イマイチだった、みたいなこと。
陶芸は、それ、だ。
陶芸は、轆轤(に関していえば)を挽いた瞬間の、その人が立ち上げた瞬間の何かが、器という形になっている。
粘土が、その人のその瞬間をレコードしているのだ。
「あぁ、轆轤をレコーディングっていう人いる 笑」って増田さん言ってました。
音楽に近いんだなぁ。音楽が表現しているものに、すごく近い。
音楽なんだ。
そっかー。
そっかー。
そう思うと、作られたものが、どういうものなのか、というのが、自分の中にストレートに入ってくる。
あの、いいものを見た時の感じは、それこそ「響く」ということなんだ。
って、いうのがワカッタのです。
いいものは「響く」。
そうなのよー。
器はねー、
好きな音楽に出会うように、
好きな音楽を選ぶように、
好きな音楽を流すように、
選べばいいんですよー。
難しいこと、考えなくていい。
自分に響くものを選ぶといいですよー。
説明はいらないんだなぁ。
言葉はいらないんだなぁ。
はははははー。
っていうことがわかりました。
目が覚めた瞬間でした。
器は面白いよ。
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