径19cm 高さ6cm 4320円
昨日に引き続き石皿。増田勉さんの作品です。
こちらは深さのある鉢タイプ。古物にある石皿の雰囲気があり、実に感じのよい器です。
今の季節だとクレソンのサラダとか似合いそう。
「石皿」というのは、辞書に載っている石器のことではなく、いわゆる「瀬戸の石皿」のこと。
「瀬戸の石皿」というのは、江戸期に庶民用の日用雑器として、今の愛知県瀬戸辺りで作られた器です。
その時代、この器のような形、つまり本来の石器の石皿を模した大降りの器が煮しめを盛るのに人気だったそうで、煮しめ皿とも呼ばれていたようです。
江戸期に作られた物の多くには絵柄がほどこされていたようですが、明治期になると次第に無地になっていきました。
石皿は、もともと一尺(30cm)を超える大きな器が主流ですが、それを小降りに、今の暮らしで使いやすい大きさにし、重さもほどほどで作られているのが作家の器です。
古くからあり、現代でも残っている形というのは、使い勝手のよい形なのですよね。
煮しめも似合いますよ。