さて、今回は
のつづきです。器づくりの方向性。
・陶磁器メーカー
陶磁器メーカーは、大量に生産し販売できるもの、という前提のものづくりです。その時々のトレンドを見据え、使い手が望んでいるものを、大量に供給できる形のものづくり。
で すから、例えば、原料の粘土。大量に安定して生産できる、品質の揃ったものが使われます。また、大量に生産する必要があるため、器の形作りも機械です。 「機械轆轤成形」とか「排泥鋳込成形」とか「圧力鋳込成形」という成形方法がとられています。
出来上る器は、質の揃った、均一な、ある意味の「美しさ」のある器です。使い手のニーズが大切にされますから、手頃で使い勝手がよいものが多いです。
・窯元
窯元といってもその形態はいろいろで、職人が何人もいる大きな窯元から家族だけで運営している小さな窯元もあります。代々受け継がれた歴史ある窯元も多く、窯元ならではの伝統と特徴を持った技法をつかいつつ、ある程度量産できる体制をとってものづくりをしています。
ある程度量産できる体制で運営されていますので、使い手が望んでいるものを作れるような原材料が選ばれています。
質の揃った品質の高いものづくり。
出来上がる器は、その窯元の伝統や時代のトレンドに沿い、器としての機能性は持ちつつ、オリジナリティがあり、またバリエーションも豊富です。使い勝手もよいものが多いです。
では、作家はどういうものづくりをしているのか・・・は次回へ。