
こんばんは。百福です。
「尾形アツシ展」は先ほど終了しました。
会期中お越しくださった皆さま、通販をご利用いただいた皆さまに、
こころよりお礼申し上げます。
粉引の器に囲まれて楽しい一週間でした。
今展意外だったのは、比較的大きめの器(といっても7寸ほどですが)に
手が伸びる方が多くいらしたことです。
また、人気の黒地刷毛目もさることながら、定番のヒビ粉引、白ヒビ手が
大変好評をいただいたのも印象的でした。
日々の食卓で確かに使えるもの、という、ある意味で「用の美」への回帰、
そうした器への信頼を感じることができたように思います。
そして、近年の傾向として、「渋さ」を求める若い女性のお客様が増えている感じがいたします。
可愛さや「映え」という軸ではなく、器の持つ、もうひとつ奥の層への眼差しがあるように思います。
暮らしを支えるものとしての、落ち着きのようなものが求められているのではないかと感じました。
今時代が、激しく揺れている中で、器という道具が皆さまの日常に、
よい作用をもたらしてくれれば嬉しく思います。






Atsushi Ogata solo Exhibition
Jun 7 sat-13 fri
We are pleased to present a solo exhibition by ceramic artist Atsushi Ogata, who continues his work in Uda, Nara Prefecture. This marks his first show at our gallery in two years.
Ogata’s vessels embody the inherent power of nature, drawn into the clay and revealed through fire.
Within the framework of functional tableware, a quiet dialogue with the material unfolds—each piece bearing a distinct presence shaped by this exchange.
In addition to his well-known works with dynamic, textured surfaces such as brush-marked forms, this exhibition will feature a selection of serene kohiki pieces.
The tension held within the firing process leaves a sense of stillness—an open space that gently stirs something within the viewer.
We invite you to experience these works firsthand.
奈良県宇陀市を拠点に作陶を続ける尾形アツシ氏の個展を開催いたします。当店では2年ぶりとなります。
尾形氏の器は、自然が本来持つ力を土に宿し、火に委ねることで立ち現れる力強さと奥行きをたたえています。
食器という枠の内側で繰り広げられる素材との対話が、器に豊かな表情となって現れています。
今回は、定評のある刷毛目などの力強い景色ある器に加え、静かな佇まいを持つ粉引の作品も並びます。
焼成の緊張感の中に残された余白は、手にする人の内側を静かに揺さぶるようです。
ぜひご高覧ください。
2025年6月7日 (土)〜13日(金)
会期中無休
営業時間 12時~18時
最終日17時まで