先日、ある方からデッサンの仕方というのを教えてもらいました。
目の前に器をおいて、それを描く、というものです。
ももふくの企画展のDMは、ヘタクソなイラストを自分で描いて、それをデザイナーの方に直してもらったりして作っています。
デザイナーの方が、絵のヘタクソさが目立たないように、毎回とても素敵に仕上げてくださるのですけれども、実は自分で絵を描くことを苦痛に感じているのです。
なので、いつか、これをなんとかしたいなぁ、と思っていました。
デッサンが上手くなると、ちょっとはマトモになるかなぁ。
と思って、店の常連さんのデザイナーさんで絵のかける方がいらっしゃるので、その方に、ちょっと相談してみたのであります。
そしたら、その場で、ちょこっと教えてくださって。
で、それが、すごかったんですよ。
途端に絵が描けるようになった!
なーんてことはありませんでしたけれども、ものの見え方が変わってしまった。目から鱗、ボロボロ。そうだったのかー!って。
知ってましたか!
地球には重力があるって。モノって、その重力に逆らえないんだって。
モノには必ず重力の働く方向に接地面があって、それが基準になって形がある。
モノの形は、それによって規定されている。
って、知ってましたか!
当たり前といえば、当たり前なんですけれども、それがきちんと理解できているのと、できていないのとでは、天と地との差がある、ってことがわかりました。
で、それが理解できると何がわかるかというと、ものの形を自分で捉えることができるのです。
目で見たものの形のなりたちが、自分の中に、すっと入ってくる。
形のありよう、みたいなことが、器をデッサンすることで、体でわかった!
すごい。
ひゃー。
なの。
ものの形をとらえるのって実は難しいこと。目で見ただけでは、あまりよくわかっていない。漠然としか、わかっていない。
それが、デッサンをちょこっと教えてもらったら、形が見えてきた。
そのものが持つ質量が、その存在が、ただ見たり触ったりする以上に、リアルなものとして見えてきた。
すごい。
ありゃまー。いままで何を見ていたんでしょうか。
さて、ももふくの今年の一番最初のブログで書きました。
「いい器って、なんだろう?」今年はこれを深めていきたい。
って。
器の絵を描いてみたら、なんか、そういうの、深めることができるような気がしてきました。
今まで見ていたところとは、違った角度から器が見えるかも。
それはもしかしたら、すごく面白い。
こういう喜びって、大人になるとなかなか味わえないのだけれども、それが味わえるなんて。
で、この面白い体験を、皆さまにもしていただけないだろうか、と思いまして。
デッサンを教えてくださった方に「(仮称)器を描く講座」というのをお願いしてみました。
器を描くことを通して、器の形のなりたちというものを感じてもらう、という講座です。
で、3月に、まず一度、講座を開いていただくということが決定しました!
ただいま講座の内容を練ってもらっています。
また詳細をは追ってお知らせしますね。
ご興味が、ちょっとでもございましたら、ぜひ、頭のすみっこに記録しておいてくださいね。
面白い体験、してください。
あ。上の絵はワタクシが描いたものではございません。その方がちゃちゃっと描いてくださったものです。いいなぁ。絵がちゃちゃっと描けるのって。