今日は、榊麻美さんの「門松を作る」ワークショップを開催しました。
午前一回、午後一回。合計12名の皆さまにご参加いただきました。
ワークショップでは、まず榊さんによる「盆栽」についてレクチャーがありました。
これが、すごく興味深いお話で。
「盆栽」って、平安時代に遣唐使が中国から持ち帰った「盆景」が元になっているのだそう。
その時代には上流階級の風雅な遊びのひとつだったものが、江戸時代になり庶民の間で園芸ブームがおきた時に、盆栽の栽培がさかんになったとか。
少し前までは、おじいさんの趣味、のように思われていた盆栽でしたけれども、近年、あらためて盆栽が見直されて、新しい流れができているようです。
で、今回の「門松」。
「門松」には、別名「男松」といわれる「黒松」が適しているということで、今回植えたものは「黒松」です。
盆栽の中でも「松」というのは手間暇かかって、難しいといわれているのですが、それがなぜそうなのか、どのように手入れをしていくのか、どのように樹形を保つのか、などなどのお話を聞きながら、植え込みをしていきました。
午前の部
午後の部
土の配合や、植え込みのコツもさることながら、樹形を整える、という作業が、なんとも難しそう。
「老人が一日中盆栽をいじっている理由がわかりました」って、参加なさった方もおっしゃっていましたけれども、あーでもない、こーでもない、と悩みつつ、皆さん楽しそうに作業をなさっていました。
最後に出来上がった「門松」を眺めながら、和菓子ユニット「ユイミコ」さんの作った「門松」にちなんだ「松」のお茶菓子とお抹茶をいただいて、本日のワークショップは終了となりました。
「盆栽」
なかなか面白いものです。
本来自然の中では大きく育つ植物を、小さな鉢の中で仕立てて、別の世界をつくりあげる。
普通の園芸とは、また違った植物の楽しみかたなんだなぁ、と思いました。
また年明けに、榊さんに、今度はひな祭りにふさわしい樹木を用意していただき、ワークショップを開催する予定です。
皆さまもぜひ、「盆栽」という世界に触れてみてくださいね。
では、本日のワークショップ、これにて終了。
ガラガラガラガラ