百福 

工藝 器 南青山

藤吉憲典展 5

141027_1

野兎箸置 長さ8cm  3240円 
白兎箸置 長さ6.5cm 2160円

 

141027_2

錦跳ね兎文小鉢 径10.5cm 高さ4.5cm 4320円
錦跳ね兎文楕円豆皿 径8.5cm 高さ7cm 3240円

かわいくないお値段のものが続いたので、カワイイものを。

誰も来なくなっちゃうと悲しいので、普通に手の出るお値段のものもありますよー、ということで。

 

■「錦」と「染錦」と「染付」について。

藤吉憲典さんの絵付けのある作品には「錦」と「染錦」と「染付」があります。

「錦」というのは、ここで紹介しているような染付の青以外の色だけで絵付けされているものです。

これは上絵といわれているもので、釉薬をかけて焼いた後に、さらに絵付をしてから焼き上げたものです。

釉薬を溶かすためには高温で焼区必要があるので、釉薬をかける前に絵付けをする下絵では、発色できる色が限られてしまうために、上絵にし、低温で焼く事で綺麗な発色を得ている技法です。

金彩や銀彩などもこの技法によるものです。

これに対して釉薬を掛ける前に、呉須で絵付けをし、釉薬をかけて焼き上げたものが「染付」です。

呉須のコバルトの青や鉄の鉄色などは高温でも発色ができるために、生地に下絵をします。

そして「染錦」というのは「染付」を施して焼いたものの上に「錦」を施しています。下絵と上絵で構成されている絵柄です。

「錦」の上絵は、釉薬の上に絵付けがされていますので、例えば金属のタワシなどでゴシゴシこすったりすると、長年の間には絵がはげてきたりします。

普通に使う分には問題はありませんが、細かい細線で描かれたような繊細な絵柄のものは、丁寧にやさしく扱う必要があります。

あ、上の兎さんは金属タワシなどでこすらなければ、普通に使って大丈夫ですよ。

 

 

 


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