うつわ ももふく 

作家もの和食器の店 東京町田 

山田隆太郎さんの工房にお邪魔しました

山田隆太郎

先日、10月22日(土)〜29(土)まで個展をしていただく山田隆太郎さんの工房にお邪魔して、いろいろお話を伺ってきました。

山田さんの工房は、神奈川県相模原の奥のほうにあります。

登り窯が1台、灯油窯が3台。

このうち登り窯は仲間と一緒に焚くそうで、普段は電気窯を使って焼いています。

今回の個展では、その登り窯で焼いた器も沢山持ってきてくださいます。

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山田さんの作品は、普段ももふくには、ほとんど入荷がないので、あまりご存知のない方のほうが多いかもしれませんが、がっつり土ものながら繊細なラインの見え隠れするカッコいい器なのです。

フォルムが美しいのだ。

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もともとは、もっと繊細でエッジの効いたモダンな器を作られていた山田さん。

今の工房に移られてから、その作風を変えられたそう。

それは、工房の元の持ち主である、ある著名な作家の影響が大きいのだとか。

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その方の作品、そしてその方が集めた古い陶芸作品。

そうしたものに囲まれて作陶する日々の中で、器を作るということ、この時代に作家として、どういうものを作っていくのか、そうしたことと常に向き合って轆轤をひき、窯を焚いたりしながら、今の形になってきているのだそう。

 

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山田さんは1984年生まれの32歳。

「生活工芸」といわれるジャンルの作り手を見ながら、それを追いかけるようにして作家になった世代の若い作り手です。

先輩が作ってきた時代とは違い、時代に対する反発や反骨精神というものとは無縁の世代。

だからこそ、陶芸家、として、どういう仕事をするか、ということにとても真摯に向き合っている。

話を聞いていると、そういう印象を受けます。

 

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陶芸は「表現ではない」という作り手もいますけれども、山田さんは「表現でもある」といいます。

「何を目標に」「何のために」という目的や目標ではなく、もっと純粋に「陶芸とは?」ということに向き合っているのが山田隆太郎さんなのかな、と話を聞いていて思いました。

 

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ものを生み出す。自分と向き合う。

しんどい作業だな、と思う。

トレンドを取り入れたモノ作りとは、真逆にいる作り手。

しんどい仕事だろうな。仕事だから。だから、しんどい。

でも、だからこそ面白い。

手にする人に、ダイレクトに、届くものが存在するものができることがある。

そして届かないこともある。

だから面白い。

だからしんどい。

そういう仕事。

よく選んでるなぁ。と思う。

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頭がよくて、感のよい人。

センスもいい。

22日(土)からの『山田隆太郎展』。

山田隆太郎さんの「今」が表現された、いい器が並ぶと思います。

ぜひ、いらしてください。

 

山田隆太郎

山田隆太郎展
会期 2016年10月22日(土)〜29日(土)
12時~19時 最終日17時まで
会期中無休

ゴツゴツと粒子の粗い土を使い、大胆ながらも繊細なラインをもつ器たち。土ものならではの魅力あふれる作品が並びます。
ぜひお運びください。