うつわ ももふく 

作家もの和食器の店 東京町田 

作家の器がもつもの

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作家ものの器。

作り手の名前がしっかりわかるもの。

その人のクセや趣向が器にあらわれているもの。

言葉にはならない、その人自身の何かが形になったもの。

そこから、あえて「個」を消そうとしている人もいるし、「個」を表現しようとしている人もいる。

作り手が、何を思って、どういうものを作り出したいのか、というのが、あるのが作家の器です。

 

一般的に量産品だったり、窯ものだったり、○○焼きというくくりで表すことのできるものと、一番違の違いは、そこです。

量産品や、窯もののように、使い手に使ってもらうことを前提にしたものづくりではなく、やっぱり一種の「表現」なのです。

 

なので、どんな人にも使いやすいように、食洗機に入れることができるように、とか、少々雑な扱いをしても大丈夫なような丈夫な作り、とか、今どきのインテリアに合うようなデザイン、とか、今人気のある華やかな色合い、のようなことは、作家が器を作る上での優先順位に入っていません。

いぇ、もちろん、今の暮らしに合うように、今時の食生活に耐えうるような、様々な工夫はしています。

けれども、そうした食器としての機能よりも、器の表情だったり、焼け具合だったりといった表現が優先されているのです。

 

作家ものの器をお買い上げいただいた方から「自宅で量産品の器と並べてみたら、全然違っていて、なんだか合わせるのが難しかった」「違和感がある」と言われることがあります。

これは、まさに、作家ものならではのこと。おなじように見えるプレーンな皿同士でも、作家ものの器のほうが動きがある。

作家の作り出す「揺らぎ」が出ている。器の向こうにいる人の気配が濃いのです。

なので、作り手の「個」を表現することを目的としていない量産品と並べると、その違いがでてしまう。

そこに不協和音を感じる。

これは、器の善し悪しとは別のことです。

 

上の画像のように、作家同士の器を並べると、その不協和音を感じることは少ないと思います。それは、器にある「揺らぎ」が、器同士で共鳴しあうからかな、と思います。

作り手の持つ個性の方向性が響き合うのではないか、そう考えています。

作家の器のそこに面白みを感じていますし、そういうのが好きです。

 

というわけで、企画展では、そういう部分も楽しめるように、何名かの作家に同じテーマで器を作ってもらっているのです。 ↓ きてちょ♡

『パンとスープの器展』 2月6日(土)〜13(土)

2016_01・ももふくDM01oL寒いいこの季節だから、
心もカラダも温まる パンとスープが食べたくなる器を
四人の作家に作っていただきます。
ぜひ手にしにいらしてください。
参加作家 石田誠 川口武亮 田澤祐介 田谷直子
2月6日(土)~13日(土) 12時~19時 最終日17時まで  会期中無休
※5日(金)は展示入れ替えのため店舗はお休みです。