うつわ ももふく 

作家もの和食器の店 東京町田 

内側を満たすもの

林拓児

作家の器には、何か、がある。

それはやっぱり、画像だけでは伝えられなくて、もちろん言葉にもできなくて。

実物を手にしてみないとわからないものかもしれない。

でも、それは確実にそこに存在していて、それは必ず手にした人に伝わるもの。

器は、その形の中に、言葉にはではない膨大な情報を孕んでいて、見たり、触れたりすることで、使う人に、それが流れ込んでいくのだと、わたしは思っている。

 

「洋服とかは全然ほしくならないんだけれど、器は見るとどうしても欲しくなります。」

「器を手にすると、内側から満たされる感じがする。」

「豊な感じがする。」

って、お客さまがいいました。

そうなの。

そう。

誰かの何か、を満たすものではなくて、自分の内側を満たすもの。

自分自身を豊にしてくれるもの。

それが器なのだ。

「それがこういう値段で手にできるのって、すごい。」

って、お客さまがいいました。

そうか。

そういうことか。

そういうことです。

そういうものです。

作家の器。