うつわ ももふく 

作家もの和食器の店 東京町田 

天野志美さんの金継教室 3回目 

151118_9

※11/19 スミマセン。文中に間違いがありましたので訂正しています。

今日は天野志美さんによる金継教室の3回目でした。

前回の教室では、

工程1 器の洗浄 (金継する器についている汚れをしっかり落としておく)

工程2 欠けた器の「固め」:その箇所に生漆うるしとテレピンを混ぜたものを塗る。
割れた器の「接着」:糊うるしを割れた箇所に塗って器を接着する。

工程3 「固め」したものは数日風呂で乾燥させる。
「接着」したものは一月ほど動かさないようにして乾燥させる。

までをしました。

今回は「工程4 下地調整」から。

「欠け」の器と「割れ」の器は工程が違います。

まず、欠けの器。

欠けた部分に「コクソ」というものを使いますから、コクソづくりから。

151118_21

最初に糊うるしを作ります。今回は糊うるしを「ごはん」を使って作りました。(ちなみに前回は上新粉を使いました。書籍などでは小麦粉などを使うのが一般的のようです。)

ごはん粒を滑らかになるまで練り上げ、そこに生漆を混ぜてさらに練り、細かくしたコクソ綿を混ぜ込み地の粉をいれます。


これがコクソです。(作っている間にどんどん漆が酸化して色が濃くなっていきます。)

151118_3

このコクソを、前回うるしを塗った箇所に、小さなヘラで押し込むようにつけていきます。

塗っては乾かし、塗っては乾かし、という作業をしながら、コクソが器の表面と同じ背くらいの高さになるまで、何度も繰り返します。

コクソは一日では乾きませんから、乾燥に数日ずつかけながら、何度も繰り返します。

なので、今回は、何度も塗り重ねるという作業は宿題。

次に「割れ」の器。

151118_8

前回、割れの断面に糊うるしを塗って割れを接着した箇所は、漆がはみ出して盛り上がっていますので、その部分を刃物や耐水ペーパーを使って、なめらかに整えていきます。

この作業が、なんとも難しい。ちょっと削りすぎると漆がパリッとはがれてしまうので、新調に丁寧に進めなければなりません。

151118_5

そうして削った箇所に、今度は黒漆を筆をつかって丁寧に乗せていきます。

ここまでが工程4。

次。工程5。

割れも欠けも、工程4の「下地調整」が終わったところで、その箇所に炭粉を蒔いていきます。

151118_6

ここまでが、今日の内容でした。

今日の内容は、実際には、漆を乾かしながら、何日も時間をかけ、回数を重ねなければいけない作業なので、工程と作業のポイント、コツなどを一通り教えていただき、あとは宿題です。

持ち帰って、教えてもらった作業を何回も繰返し、仕上げていきます。

 

151118_7

天野さんの金継は、装飾としての金継ではありません。

「直した器が水漏れなどがないように。直した箇所に力が加わったときにも、剥がれてしまうことがないように。」という実用に耐える金継なのです。

なので、上の画像のように、仕上がりは、漆が少し盛り上がった仕上がり。これを装飾としても美しく仕上げる、という金継です。

そのために、書籍などで書かれているより、ちょっと工程数が多かったりするかもしれません。

「金継入門」というよりも「本格金継教室。必要な作業ははしょりません!」なのであります。

 

でも、参加なさっている皆さん、とても楽しそうに作業をなさっています。

面倒な工程をこなすことも、教室の楽しみのひとつなのだろうなぁ、と思います。

次回は一月後。宿題ができていても、できていなくても、次の工程に進みます。

 

現場からは以上です ビシっ