うつわ ももふく 

作家もの和食器の店 東京町田 

おじさんは何故器を指ではじくのでしょうか?

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「おじさんは、何故、器を指ではじくのでしょうか?」

 

と『おしゃべり会』でご質問をいただきました。

ひゃー、自分では考えもつかない質問でした。そこが不思議に見えるのですね〜。そうでしたか〜。そうか〜。そっかー!ありがとうございます。

おしゃべり会。面白い。

 

そういえば、おじさん(・・・失礼)といいますか、男性で器をコンコンと指ではじいたり叩いたり鳴らしたりしている方をよくお見かけします。

 

器を指でコンコン叩く姿といえば、『開運!なんでも鑑定団』でおななじみの中島誠之助を真っ先に思い浮かべてしまう、おばさんなワタクシは、思う。

もしかしたらあ中島先生の影響では?

器を見るときのポーズだと思われているのでは?

それをするの、男性だけなので。

多分、そうです。

中島先生の影響です。キッパリ!

以上!

 

だと話が終わってしまうので、つづけましょう。

 

では中島先生は何故器を指ではじいているのでしょうか。です。

 骨董の場合、指ではじいたときに鈍い音がするものは、目に見えない部分のヒビ(骨董でいうところのニュウ)が入っていることがあり、それを見つけるためにしています。

もっとも、これで確認できるもの磁器のもの。

本来陶器の器を指ではじくことはありません。

というのも、陶器は使っている土の粒子が荒いため、もともと鈍い音がするものだからです。そして陶器の場合は、だいたい目で見ればヒビはわかるものです。

骨董の場合は、ヒビのあるものは価値がぐーんと下がりますから、それを見極めているというわけなのです。

 

では、おじさんはなぜ(骨董ではない)器を指ではじくのか、です。

磁器でも陶器でもコンコンしています。

 

「指ではじいた時、キンキンと高い音がでる器が磁器、ゴツゴツとかコツコツとか濁った鈍い音がする器が陶器。指ではじくとそれが見分けられます。」

 

と書かれているサイトをみかけますけれども、磁器と陶器は指ではじくまでもなく、目で見れば見分けることができますので、多分それを見分けるためにしている、というわけではありません。(ご参考まで→「陶器と磁器のちがい」)

 

じゃぁ、何をしているのか。

というと、高い金属質な音がでるもののほうが焼き締まっていて、鈍い音のするものは「焼きが甘い」ことがあるから、なのです。

 

焼きが甘いものは、やはり少しもろかったりして長持ちしなかったりするもの。

使い勝手を考えると、避けたいタイプのものではあります。

なので、それを見分けているのです。

 

焼き物の見方のひとつ、と思ってくださいね。

 

もしご自宅の器でお試しになるのでしたら、そんなに強くガンガンと叩いてはダメですよ。

コンコンする際には、器を落とさないように利き手に持ち、利き手ではないほうの手で控えめにコンコンしてみてください。

 音のバリエーションが楽しかったり、何か見つかったり、するかもしれません。