うつわ ももふく 

作家もの和食器の店 東京町田 

藤吉憲典展 11

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古伊万里の魅力というのは、その絵柄の面白さや、古いものだけが持つ、微妙な肌合いあるように思います。

絵柄については、これぞ日本人の情緒といった花鳥風月が描かれていたり、江戸時代の庶民の文化としてのウイットに富んだダジャレが盛り込まれていたりと、華やかでもあり、心に刺さるもので、漫画を読むように楽しいものであったりします。

いっぽう、絵柄が表現される生地や、呉須の色味もまた 独特の深みがあり、とても魅力的です。

真っ青ではなく、くもりのある青。真っ白ではなく、くもった濁りのある灰色がかった白。

その色が持つ、独特の柔らかさや奥深さに、古伊万里ファンは魅了されているのだと思います。

 

藤吉憲典さんも、また、そんな中のお一人なわけですが、そこはやはり作り手。

 

古いものを見る、愛でるだけでなく、新しい世界を作り出す。

 

古いものの持つ奥深い世界に魅せられ、それを学び、汲み取り、表現し、そして、有田・伊万里という肥前で培われた歴史や技術を、次の世代に残していこうという、強い意志で作陶なさっています。

普段、店に置いている作品をご覧いただいた方にも「これは骨董ですか?」と、よくご質問いただくのですが、今回のようにズラッと作品が並んでいると「こ、これは!!!」と言葉を失う骨董マニアの方が飛び込んできたりして、なかなか面白いです。

古いものの持つ魅力を保ちつつ、そして、それ以上に人を引付ける藤吉憲典さんならではの作品が、今回の個展に沢山並びました。

その藤吉憲典展も本日が最終日です。

ぜひ、藤吉憲典さんの作品に会ひにいらしてください。

17時までの営業です。

ご来店おまちしております。

 

あ、ちなみに画像のカップ。今年の干支の午。

飛んだり跳ねたり止まったり、草を食んだり、雄叫びをあげたりする午が9頭で「うまくいく」です。

皆さまの一日がうまくいきますように。